税理士の特徴

1.税理士資格について

税理士資格を取得するにはいくつかの方法があります。
税理士試験という国家試験に合格する以外にも、法律・会計の大学院卒業による試験免除や税務署に長年勤務した場合の試験免除などがあります。
そして、税理士がかなり特殊なのは試験合格者は少数派で、大学院卒や税務署OBなどの試験免除者が半数以上を占めていることです。


2.平均年齢がかなり高い

税理士の平均年齢は60歳くらいとかなり高いです。そのため、パソコンやメールがうまく使えないなど、IT化がかなり遅れている業界だと思います。


3.事務所の規模による特徴

税理士事務所には大小さまざまな事務所があります。
一般的な特徴としましては、

大きい事務所の場合
長所  スタッフが多いため複雑な事案や人手を要する業務にも対応できる。
安心感がある。
短所 普段は所長の税理士ではなく資格のない担当者が対応することになり
担当者がコロコロ変わったり担当者に知識がない場合がある。
融通が利かないことが多い。

小さい事務所の場合
長所 税理士本人が対応するのでお客様を大事にする。
フットワークが軽く融通も利きやすい。 
短所  複雑な事案や人手を要する業務に対応できない場合がある。
税理士の力量でサービスの質が決まるため当たりはずれが大きい。
 
あくまでも一般論ですので、例外はたくさんあるかと思います。

基本的に、小さい会社は小さい事務所へ、大きい会社は大きい事務所へ、というように自分の会社と同じような規模の事務所に頼むと上手くいく可能性が高いと思います。
 

税理士報酬について

1.税理士報酬のしくみ

よくある不満の声に「税理士報酬は分かりにくい」、「いったい全部でいくらかかるのよく分からない」ということがあります。

税理士報酬には主に次のようなものがあります。
@顧問料
A決算料
B年末調整・法定調書作成・償却資産税申告などその他業務に対するもの

@は月々の帳簿の入力・チェック、試算表の作成、税務相談などに対するもので毎月支払います。
Aは決算書・申告書の作成に対するもので、年1回決算の時に支払います。
Bは年末調整の処理など、@A以外の業務をやってもらった際に支払うものです。

基本的には税理士に払う金額は@+A+Bとなりますが、Bに対する報酬が@に含まれている場合もありますし(その場合には@+Aとなります)、中にはAの決算料まで@に含まれている事務所もあります。その場合には@のみ支払えばいいということになります。

ですから、単純に月々の顧問料だけで料金の比較はできません。顧問料が月2万円でも決算料などを含めると年間50万円以上になるケースもありますし、顧問料が月4万円でもそれが全て込みの金額であれば年間50万円以下ですむことになります。


2.税理士報酬の相場について

あくまでも個人的な意見ですが、税理士報酬の相場は、個人事業者の場合で月2万円以上+決算料10万円以上、法人の場合で月3万円以上+決算料15万円以上くらいかと思います。つまり年額にすると個人事業者で35万円以上、法人で50万円以上となります。
 

税理士の探し方

税理士を探す手段として最も多いのは紹介です。
知り合いの経営者などに税理士を紹介してもらう方法です。

少し前までは、ほとんど紹介しか税理士を探す手段がありませんでした。

最近になってホームページをもつ税理士事務所が多くなってきましたので、インターネットで探す人が増えつつあります。



@紹介


紹介してもらった税理士が優秀だとは限りませんし、また、優秀だったとしても自分の会社に合う税理士とは限りません。

実際今まで当事務所に税理士を変わりたいと相談にみえた方に、どういうきっかけでその税理士に頼んだのか尋ねると、ほとんど全ての方が、知り合いに紹介してもらったとのことでした。(紹介の絶対数が多いということもありますが…)

また、紹介の場合、紹介してくれた人に申し訳なくて断りづらいというデメリットもあります。

ただ、さすがに酷い税理士に当たる可能性はほとんどないと思いますし、知り合いに紹介してもらった人だという安心感があるのがメリットです。


Aインターネットで探す


ここ最近で税理士事務所のホームページは急速に増え、また、ホームページに掲載されている情報量も多くなっています。
ホームページには、税理士の経歴や写真、料金表など掲載してある場合も多いので、簡単にたくさんの税理士事務所の情報を得られるようになりました。

ホームページで情報収集
  ↓
良さそうな税理士に問い合わせる
  ↓
税理士と面談して気に入れば契約

という流れが一般的です。

 

B紹介会社の利用

紹介会社とは、税理士を紹介する会社です。
インターネットで『税理士』と検索すると、かなりたくさんの会社が出てくると思います。
紹介会社に希望の税理士の条件を言うと、条件に合った税理士をタダで紹介してくれます。

ただし、税理士側は紹介会社に高額な手数料を支払わなければなりません。
手数料はだいたい年間税理士報酬の50%が相場のようです。
つまり、税理士は半年間ただ働きとなってしまい、かなりきつい状況だと思います。
そのような状況ですと手数料が顧問料に転嫁されないとも限りません。

新規顧問先の開拓を紹介会社のみに頼っているような事務所の場合、どうしても報酬は割高にせざるを得ないのではと思います。

新規顧問先の開拓を基本的には自力で行い、たまに紹介会社も利用するという事務所で、自力で獲得した場合と、紹介会社経由の場合とで同じ料金設定だということが明らかであるようなケースなら問題ないと思います。
(私は紹介会社は利用したことがありませんので想像でしかありませんが…。)

税理士を選ぶときのポイント

契約前の面談

紹介の場合も、インターネットで問い合わせた場合も、契約前に税理士との面談の機会があります。
税理士からサービス内容や料金の説明などがあり、納得すれば契約という流れになります。
たいていの事務所の場合、面談は無料です。

面談のさいには、税金や経理のことなどで困っていること、分からないことなどをいくつか質問してみるといいかと思います。
そうすることによって、質問に対する説明は分かりやすくて丁寧だったか、知識は豊富か、もし即答できない質問があれば迅速に対応してくれたか、などある程度の判断材料を得ることができます。


税理士選びのポイント

@相性

相性とは、平たくいえばフィーリングが合うとか合わないとかいうようなことです。

税理士との相性(担当者が訪問する場合には担当者との相性も)は、かなり重要です。
税理士や担当者とは今後定期的に接触しますので、相性が悪いとかなり苦痛だと思います。
また、気軽に相談できないというデメリットもあります。

年齢がなるべく近い人の方が話も合いますので、自分の年齢±15歳くらいまでで探すのがいいかと思います。

あとは、『おたくの会社の顧問をしてやってる』という感覚の先生商売をしている人もまだ少なからずいますので、税理士はサービス業だという認識の人を選びましょう。


A明瞭な料金

税理士報酬については、不明瞭だとか分かりにくいという声をよく聞きます。

顧問料が低く一見安そうな場合でも、ことあるごとに別途請求書がきて一体いくら取られるのか分からないということもあり得ます。

顧問料には何が含まれ、何が別料金になるのかを事前にきちんと提示してもらうことが重要です。


B事務所の場所

極端に遠くなければなんとかなると思いますが、近い方が何かと便利です。


C知識・経験

税理士が(担当者が訪問などの対応をする場合には担当者についても)、節税や最新の税制改正のことなども含めてどの程度税に精通しているかということです。

税金には、複数の方法から処理方法を選択できるものや、税金が安くなる優遇規定などがたくさんあります。
有利な方法を選べるかどうか、優遇規定をきちんと使えるかどうかにより税金の額は大きく変わってきてしまうのですが、これは税理士のレベルが大きく影響します。

そのため、@の相性と同じくらい重要なポイントではあるのですが、残念ながら事前に見分けるのはかなり困難です。
(経験については経歴からある程度分かる場合もありますが、経験だけでは判断できません。)
また、業務を依頼した後でも見分けるのは難しく、知らないうちに税金で損をしているというケースもあり得ます。

税理士の能力を見分けるためには、自分が勉強してある程度税金に詳しくなることが必要かもしれません。